以前、「草の根勉強会で、一国一城の主になろう!」という話をしました。
06.「一国一城の主」
この場合の草の根勉強会は医療系に限りません。
ご自身の関心のあるテーマの勉強会で構いません。
それによって
「一億総活躍社会」を実現しようという提案もしました。
まさに「一燈照隅、万燈照国」の世界です。
さて、今回お知らせする松戸褥瘡ケアフォーラムは
今回で25回目となります。
年2~4回の不規則な会として開催してきましたので、
かれこれ10年以上続けていることになります。
このメルマガで敢えて紹介するのには理由が有ります。
これから第1木曜を基本とする毎月開催を決意したからです。
もちろん、オンラインの勉強会です。
オンラインの利便性を最大源に活用していくつもりです。
毎月開催を決意させたもう一つの理由があります。
それは、日本褥瘡学会が所有する
「在宅褥瘡eラーニング」の存在です。
何と、非会員の方にも無料で開放されています。
褥瘡学会 太っ腹です。
受講登録をすることで、無料で受講できるだけでなく、
確認テストも受けられて、履修状況も可視化されます。
下記の目次を見ていただければわかると思いますが、
褥瘡ケア、特に在宅で行っていく場合に必要とされる知識が網羅されています。
PARTⅠ | 褥瘡の概要 | 40分 |
PARTⅡ | 褥瘡の予防方法 | 90分 |
PARTⅢ | 褥瘡の治療 | 25分 |
PARTⅣ | 発生後の褥瘡ケア | 30分 |
PARTⅤ | 在宅褥瘡医療にかかわる職種 | 30分 |
PARTⅥ | 在宅褥瘡医療にかかわる職種 | 30分 |
至れり尽くせりのシステムになっています。
ただ、褥瘡ケアに慣れていない人にとっては
ちょっとだけ難解な部分がありそうです。
そこで、松戸褥瘡ケアフォーラムでは、
そのeラーニングをオンラインでご参加の皆さんと一緒に視聴し、
ところどころストップして解説を加えていきます。
一人で学習するよりも、楽しく取り組めると思います。
大切なのは継続させることです。
いずれにせよ、このコンテンツがあれば
毎月開催のネタは当面大丈夫そうです(笑)。
eラーニングの紹介だけでは単調になってしまいますので
新コーナー「OGA’s しあわせキッチン」を企画しています。
毎回、管理栄養士がご家庭で簡単にできる料理を
動画を交えながら紹介します。
ご期待ください。
さて、今年の日本褥瘡学会は9/10,11に開催されます。
勿論、オンラインの学会となります。
私は一つのシンポジウムを担当します。
「地域包括ケア時代における褥瘡管理のブルーオーシャン
―急性期でもない、在宅でもない、新しい主戦場-」
今後、褥瘡管理の主軸は急性期病院ではなくなるでしょう。
というのも、急性期病院ではその分野の整備がかなり進んでいて
褥瘡発生が殆ど無くなったためです。
在宅医療においても数年来、取り組みが進んでいます。
しかしながら、
その間をつなぐ慢性期医療や介護施設への対応が見過ごされてきた感があります。
さらに地域包括ケア時代においてはシームレスな連携が必須となるため、
先の中間施設が新たな主戦場になると予想されるのです。
これまで主に急性期医療で培われた褥瘡管理が
そのまま新領域に適応できる訳ではないとしても、
基本となる教育部分は共有できるはずです。
教育を通して、連携を強化しようという提案を先の学会で提案するつもりです。
コロナ禍の今、教育分野は大きな問題を抱えています。
3密となる集合教育の問題です。
しかも、これまでリーチ出来なかった先の中間施設に行わなければなりません。
しかし、それを一気に克服できる方法があります。
ずばり、eラーニングシステムです。
ネット環境さえあれば、時間と場所を選びません。
地域包括ケアにおいて連携は益々、強化され、
教育の必要性も自ずと高まるに違いありません。
新たな主戦場への教育的投資は予想以上の効果をもたらすはずです。
まさにブルーオーシャンであり、ニューフロンティアといえるでしょう。
褥瘡学会での問題意識を含め、
松戸褥瘡ケアフォーラムの新装開店となった理由を述べました。
理屈はどうあれ、
楽しいオンラインイベントにしていきたいと思います。
オンラインの性質上、地域は限定されません。
ご都合の付く方は、
下記 TouTube配信を覗いてみて下さい(顔出し不要です)。
2021年8月4日