『人生100年時代の養生訓』亜紀書房 を出版してからもう直ぐ2年です。
出版時のメルマガをご覧ください(2020年6月2日)。
http://tunagaru.org/akiyama-essay/212
医療従事者向けではなく、
一般市民を読者に想定した書だったのでとても苦労しました。
編集者には大変お世話になりました。
しかしながら、まだ重版出来(じゅうはんしゅったい)にはなっていません。
(まだ諦めていません)
臨床経験から得られた洞察や智恵を書いたつもりですので
より多くの方に読んでいただきたいです。
先日、読者の方からお手紙をいただきました。
ノートの裏表に鉛筆でびっしりと書かれたお便りは、
率直な感想文であり、叱咤激励の内容でした。
あるいは、お叱りのお便りだったのかもしれません。
貴重なアドバイスをいただきました。
そのありがたいお便りから、
本書が重版になれていない理由が分かったような気がしました。
冒頭で一般市民向けの本と書きましたが、
想定読者は65歳以上のシニアの方となります。
帯にも書いてありますが
老後に必要なのはお金ではありません。
「筋肉」です。
のメッセージを伝えるべきは、
どちらかといえば75歳以上の後期高齢者の方が中心になるでしょう。
お便りをいただいたのも70歳以上の方です。
ご指摘は、カタカナ言葉が分かりにくいというものでした。
特に「オフロード」の表現が分かりにくいと具体的にご指摘いただきました。
(しかも、3箇所もあったと・・・)
確かに。「オフロード」なんて表現は本書では不適切でした(反省)。
これ以外にも、(無意識にですが)カタカナ言葉を結構使っていました。
編集の段階でかなり手を入れていただのですが、
初稿には医学用語やカタカナ言葉が氾濫していました。
今思えば、ちょっと気取って書いていたようなのです。
執筆に当たっては、書く内容以上に、
そのときの心構えが大切なのだと痛感しました。
心の状態が、否応なしに文面に写し出されてしまうことを知りました。
さて、読者のお手紙は気取りの無い文章でした。
心に思うことを素直に書いていることが伝わってきました。
見習いたいと思います。
実はそれが簡単ではないことも承知しています。
これは、動画の教材についても言えそうです。
約15分の動画を25本、1年掛けて製作しました。
「みんなの学校」というシリーズで、
医歩の有料会員向けの教材です。
ロケ撮影するだけでも大変でしたので、
先の心構えは全く出来ていませんでした。
医学用語やカタカナ言葉が本よりも多かったかもしれません(反省)。
これからも執筆や動画製作は続けていくつもりです。
今回の学びを活かしていこうと思います。
この初心を忘れないうちに、御礼状を書くとしよう・・・。
(2022年3月16日)