298. シンクタンク・ソフィアバンク イノベーター就任

シンクタンク・ソフィアバンクは2000年6月1日に設立されました。
ネットワークと実践を重視した(Thinkを超えた)DOタンクです。
22年を経た今、2022年7月1日に新たなスタートを切ることになったようです。

今回、大学院時代の恩師である田坂広志 代表のご推挙で、
その新メンバーの一角に私も加えていただきました。
これほど嬉しいことはありません。
思えば、著作を通してその存在を知った田坂氏が
多摩大学大学院で教鞭を取られていると聞き、迷わずその門を叩きました。
2006年のことです。
大学院時代の論文指導は勿論、
終了後も多摩大田坂塾メンバーとしてご指導いただいています。
ちなみに修士論文は書籍『医療システムのモジュール化』として出版できました。
医療界全体を俯瞰し、新しい視点を提案できたと自負しています。
当時より今こそ読んでほしい内容だと思っています。
Amazonで購入できます(余談です)。

田坂先生は師弟関係ではなく、
同じ道を歩むご同業として私たちを遇します。
とはいえ、実力差があり過ぎるので、
どうしても教えを乞うことが主になってしまいます。
しかし、これからはイノベーターとして、
主体的に社会変革に取り組んでいこうと考えています。

ソフィアバンクが目指す五つの進化に深く共鳴しています。
「ネットワーク」「インキュベーション」「アート」「コミュニティ」「イノベーター」は、非常に練り上げられた鍵語であり、
新しい時代の潮流なのだと思います。
未来はここに全て予見されているとすら感じます。

第一の進化「コーポレート・シンクタンク」から
「ネットワーク・シンクタンク」へ

第二の進化「リサーチ・シンクタンク」から「
インキュベーション・シンクタンク」へ

第三の進化「エコノミスト・シンクタンク」から
「アーティスト・シンクタンク」へ

第四の進化「コミッティ・シンクタンク」から
「コミュニティ・シンクタンク」へ

第五の進化「エキスパート・シンクタンク」から
「イノベーター・シンクタンク」へ

五つの進化に関しては、田坂代表による解説動画があります。
ぜひご視聴下さい。

中学時代の私は、理想社会実現を志していました。
そう簡単に理想社会が実現できる訳でもなく、
常にその途上でしかないのは承知しています。
その上で、当時から社会の不完全性が許せなかったのです。
そこで、理想社会実現のために貢献したいとの青年の志を立てたのです。
周りの大人たちを見ても
社会貢献に燃えている人は皆無に等しいと感じていました。
幸い、いち早くその志を持つことができたので、
この人生において何らかの社会貢献ができるはずだとタカを括っていました。
楽勝だと思っていました。
しかし、現実は甘くはありませんでした。
50を過ぎて60の還暦も見え始めている今になっても
何らの実績も遺せていないことに愕然としています。
最近では、この人生で何の社会貢献も出来ないかもしれないと焦るようになっていました。
社会を変えることの難しさを痛感しています。
今の政治にその力はないように思います。
選挙制度が構造的な欠陥を抱えているようです。
科学上の発見や新技術の発明が根本的な社会変革を起こすとも思えません。
日本にいる私たちは、既に物質的な豊かさを手にしているのではないでしょうか?
この上、どんな技術が不可欠なのでしょう。
変えるべきは私たちの意識なのでしょう。

ソフィアバンクの「目に見えない五つの資本」にも共感します。
これらの資本を使いこなしながら
五つの進化を実践していくとき
私たちの社会は理想へと向かっていけるのだろうと思います。

イノベーター就任をきっかけに田坂先生の元に押し掛け、
贅沢な時間を共有させていただきました。
その時の霊峰 富士をバックにしたツーショットです。
(↑あいにく雲がかかっていますが…)。

富士の圧倒的な存在が、
「社会は必ず良くなる」と語ってくれているようでした。

 
(2022年8月3日 )

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